重松清「疾走」を読んだ。
面白かった。
小説は今まで全然読んできてないので、
これがレベルが高いかどうかは分からない。
でも僕の中ではトップクラスで面白かった。
内容は重い。
世の中の不幸の全てを注ぎ込んだかのような
主人公の苛烈な人生を俯瞰で語る。
だが肩入れはしない。
あくまでも俯瞰で語る。
そこがいい。
でも厳密には俯瞰ではないのだが、
そこはこの小説のサプライズなので伏せる。
そしてそのサプライズの先に
か細い一筋の光明をみせる。
そこがいい。


どうやら映画化するようで、
主演がジャニーズのNEWSなんだって。
心配だ。
というか原作がよかったもので
それを超えた作品は今まで観たことないが。
でもエリ役が韓英恵てのはいい。
「誰も知らない」のヒロイン役の子。
ちとキャラ被り過ぎ感は否めないが。


あと雰囲気が六田登の「ICHIGO」に似てる。
高度経済成長とバブル。
その時代の空気に紛れた歪み。
そんなわけで「ICHIGO」読みたくなって
Amazonとかで探したんだけど、売ってない。
どうやら絶版のようで。
しかしここであきらめない。
ネットの時代はすごいね。
楽天フリマでめでたくゲット。


も一個。重松清でいろいろ調べてたら、
この人、Xbox360ロストオデッセイ」の
シナリオ書くんだってね。
キャラクタデザイン井上雄彦のアレ。
やばいなあ、
Xbox360買う理由がまた一つ増えてしまった。